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子供のお口ポカン治りました!
多くのお母さんから、どうしたらお口ポカン(口呼吸)治りますか?
と質問を頂きます。
以前は僕も同じでしたが、癖になっているから普段から意識してお口を閉じで鼻で呼吸をする練習をしてください。
とお伝えしていました。
結果はというと
…..。
と言った感じです(苦笑)。
そもそも、なぜ口呼吸になるのでしょうか?
実は理由は単純で、鼻で呼吸が出来ないからです。
鼻で呼吸が出来ないのに、口を閉じて鼻で呼吸をさせる、苦しいですよね(笑)。
口を閉じるためには、まず鼻で呼吸ができることが大前提となるのです。
ごきそ歯科にお越しになっているお子さんの治療をしていると、顎が大きくなるにつれ
いびきが無くなった
鼻づまりが減ってきた
と言う話をよく聞きます。
結果的に特にトレーニングしていなくても自然に鼻呼吸になります。
鼻で呼吸がしにくいお子さんは、上あごの発達が弱い子がほとんどです。
上あごの成長を後押しして、上あごを大きくし、鼻で呼吸をする基礎を作る。そして、口呼吸を治してゆくことが大切ですね(^^)/
口を閉じる方法
お子様の治療をしていると、よくご両親から口を閉じるための良い方法はありませんか?と質問を頂きます。
なぜ口が開いてしまうのでしょうか?
①癖になってしまっている
②鼻の調子が悪い
③出っ歯になっており口が閉じれない
などなど
理由は様々ですが、子供の場合は鼻の調子が悪く結果的に口呼吸になり空いてしまっている子が多いようです。
口を閉じる練習や、口輪筋を鍛えたりもしますが、鼻の調子が悪ければいくら訓練しても口を閉じることはできません。
ごきそ歯科医で行っている顎顔面矯正は鼻腔を広げることが出来るので結果的に鼻の通りがよくなる子がとても多いです。そして、鼻が通ればトレーニングをすることで癖が治しやすくなります。
お子様の口呼吸がなかなか治らなくてお悩みの方、ぜひ一度ご相談ください(^^)/
マスク時代の到来???
コロナウイルスと共存する時代になってきていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
マスクをすることで口呼吸になってしまうことは何回もお話しています。
口呼吸をすることでウイルスや細菌などが喉に入り、のどや鼻の粘膜が炎症しやすくなっています。
そこで、その炎症を少しでも緩和するために鼻うがいをお勧めします。
私も毎日やっています(笑)
鼻うがいで鼻腔や咽頭を洗浄することで汚れを流し、少しでも炎症するリスクを下げたいですね。
子どもの歯(乳歯)の着色 きれいにしたほうが良い??
子どもの歯を見てみると前歯を中心に茶色っぽい着色が気になることがあります。
さて、原因は何でしょうか?
①一番多いのが、食べ物や飲み物による着色
お茶をよく飲むお子さんには見られます
②口呼吸
鼻で呼吸が難ししく、常に奥が開いている子は、前歯が常に外気に触れて着色します。
着色が虫歯や歯肉炎の直接的な原因になることはありませんが、どうしても歯の表面がザラツキ、汚れが蓄積しやすくなります。
その結果、虫歯や歯肉炎になりやすくなります。
もし可能であれば着色を取ってあげましょう。
問題は口呼吸による着色。
口呼吸による体への為害作用や顔の発育への悪影響はごきそ歯科医院のホームページでは何度触れています。
口呼吸によるものだと考えられる場合は早めの対応が必要です。
正しい姿勢、歩き方を学ぶ 美脚ウォーキング協会
先日、美脚ウォーキング協会の澤崎直美先生による正しい姿勢、歩き方のセミナーを受講しました。
私自身が猫背、O脚で体に負担のかかる姿勢、歩き方をしていて足首が痛くなったり、猫背の影響で背中や肩回りのコリがひどく困っていました。そして、少しでもそれを解決できないかと思い参加したのです。
また、子供の矯正治療をしていると猫背の子が多いことに気づきます。また猫背の子は口呼吸であることが多いことに気づきました。口呼吸は子供の顔の発育に悪影響を与えるだけでなく、呼吸器や消化器に悪影響を与えることが分かっています。最近の話題では新型コロナウイルスやインフルエンザも鼻呼吸をして天然のマスクをすることで予防効果が高くなることが指摘されています。
子供の顎顔面の正しい発育のため、また将来的に足や背中、肩といった節々が痛くならないように子供のうちから正しい姿勢、歩き方をお伝えしたいと思っています。
姿勢よく正しい歩き方をしているとまず
①背が高く見える
②堂々として自信をもてる
③いつもでも若々しく見える
④足腰に筋力が付くのでいつもでも自分の足で歩ける
などなど
よいことばかりです(^^)/
まずは私が正しい姿勢、歩き方を学び取得し、こんどはその技術を患者さんに還元したいと思っています!!
猫背と口呼吸 口呼吸が体に与える影響 4
猫背と口呼吸。関係ないようで結構関係あるこの2つ。
猫背は頭位前方姿勢と専門用語では言います。この状態は口を開ける筋肉が優位に働き、口呼吸を誘発しやすくなります。また、この姿勢は胸を圧迫するので呼吸がしにくくなり、結果酸素を多く取り込もうとするために口呼吸になるともいわれています。
猫背の原因は足にあるといわれています。足の指をしっかり使えていないと体をうまく支えることが難しくなり結果猫背になりやすくなるそうです。
具体的にどのようにして足指を使えるようにすればよいのでしょうか?
①裸足で歩く
②サンダルをできるだけやめる。
③足の指でじゃんけんをできるようにする
できるだけ足指を意識して歩くことがいい姿勢の近道のようですね(^^)/
口呼吸が体に与える影響 3
口呼吸がお口や体に与える影響はいままでも多くの記事で書いてきました。今回は、その中でも私が特に気にしていることをピックアップしてみたいと思います
口呼吸が歯並びはもちろん顔つきにまで影響を与えてしまうということです。
口呼吸をしているときは、舌の位置が下方に下がるため舌、口唇、頬粘膜の力のバランスが崩れ、いわゆる出っ歯の状態になりやすくなります。
また、口呼吸をすると下顎が下がりやすくなります。成長期のお子様ですと、正しい顎顔面の発育を妨げる要因になり、結果的に顔つきに影響を及ぼすようになります。
正しい顎顔面の成長を促すためにも口呼吸の習慣をやめ、鼻呼吸に変えたいですね(^^)/
口呼吸が体に与える影響 2
テレビを見ているときなどにお子様のお口を見てみてください。口がポカンと開いていませんか??
日常的にお口がポカンと開いてしまって、口呼吸になってしまっているお子様が増えています。ぜひ一度、お子さんのお口をそっと見てみてください。
鼻腔は空気清浄機である
鼻で呼吸(鼻呼吸)をすると、空気は鼻腔を通過します。実は鼻腔中の粘膜には空気清浄機の役割を果たす粘膜があります。そこで、空気中の細菌やウイルスを除去します。さらに、空気を加湿、加温することによって体に優しい状態になってから体内に取り込むのです。
しかし、口呼吸をすると空気中の細菌やウイルスといった物質をそのまま体内に取り込んでしまうので、様々な問題が発生します。
有害物質が免疫力に影響する
所説ありますが、東大医学部の研究では、口呼吸で取り込まれた有害物質が扁桃を刺激します。その結果、免疫力が低下し、様々な疾患の原因になるのではと言われています。
口呼吸が体に与える影響 1
昨今、歯科医療界ではもちろん、内科や耳鼻咽喉科、さらには整形外科といった診療科が口呼吸に注目しているんです(^^)
これから、ごきそ歯科のHPで口呼吸が全身に与える影響というテーマで記事を書いていきたいと思っています。記事の対象となる方は基本的に全員なのですが、子供の成長といったテーマに関連させてより多くの記事を書いていきたいと考えています。
楽しみにしていてください(^^)/
口呼吸は脳に負担をかけている??
普段鼻呼吸をしている人に口呼吸をしてもらい、脳の酸素消費量を調べた研究があります。そこで分かったことは、口呼吸をすると、しない人に比べて前頭葉での酸素消費量が多かったことが分かったそうです。
口呼吸をしていると眠りが浅く、朝起きた時、妙に疲れた感じがあるようですが、それは脳に負担がかかっているからなのかもしれません。
脳が十分に休まっていないと、慢性的な疲労状態に陥り、寝ても疲れが取れない、昼間に眠気を感じたり、注意散漫になる可能性もあるのです。
口呼吸が全身に与える影響を考えると、出来るだけ早くそれに気づき、治してゆきたいですね
あいうべ体操でおなじみの今井先生
先日、TBSテレビ ジョブチューンで「あいうべ体操」でおなじみの今井先生が出演なさっていましたね。
本来、人間は鼻で呼吸(鼻呼吸)をするものですが、様々な理由で口呼吸になってしまっている方が多いようです。
その口呼吸が顎顔面の発育、呼吸器系の疾患、アレルギー疾患、さらには歯並びにまで影響を与えていることが分かってきています。
できるだけ口呼吸から鼻呼吸に治していくことが大切になってきます。
そこでお薦めなのが「あいうべ体操」です
youtubeの映像を張っておきますので、ぜひご覧ください(*^_^*)
サイナスリンス 鼻うがいのご紹介
花粉症でつらい思いをされている方も多い季節だと思います。今日は鼻腔を洗浄するサイナスリンスをご紹介いたします。
鼻を洗浄するって、ツ~ンってして痛そう。。。
って思いがちですが、実は水道水などで洗浄する場合と専用の薬液で洗浄する場合とでは浸透圧が違うので痛くはありません。
鼻の具合が悪いと口呼吸になります。子供の場合正しい顎顔面の成長の妨げになり、歯並びにも影響します。サイナスリンスで鼻腔をキレイにして鼻で正しい呼吸をしましょう
サイナスリンスを販売している会社が出している動画です。痛くないので、慣れるととても気持ちがよく、癖になります(*^_^*)
ごきそ歯科医院でも販売しております。サンプルを医院に置いておきますのでぜひ手にとってご覧ください。
寝ている時の口呼吸対策
口呼吸をしている方は、朝起きた時にとてもお口が渇きますよね。。。口呼吸はお口や喉が渇くことによって様々な慢性疾患の原因になると言われています。
また、子供の口呼吸は顎顔面の発育を悪くし、歯並びにも影響します。
起きている時は、自分で気を付けることができますが、寝ている時はどうしようもありません。そこで、お薦めしたいのが今回ご紹介するマウスリープです。
理屈は簡単で唇に専用のテープを張ってお口が開かないようにするのです。口を閉じることでインフルエンザ対策にもなります。
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新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いしたします。
例年になく暖かい年末年始でしたがみなさんいかがお過ごしでしたでしょうか?
今年も、食育・口呼吸といった子供の顎顔面の成長と言ったテーマを中心に記事をアップしていきたいと考えています。楽しみにしていてください(*^_^*)
口呼吸の事が記事になっていました(*^_^*)
all aboutにて「イビキや無呼吸を撃退! 気軽に買える口閉じテープ」と題して坪田聡先生の記事が出ていました。睡眠やいびき、口呼吸にご興味がある方はぜひ読んでみてください(*^_^*)
坪田聡先生の「イビキや無呼吸を撃退! 気軽に買える口閉じテープ」はこちらから
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小児期の食育・口腔ケア③ 幼児期後半の食育と口腔ケア
前回からまたかなり時間が空いてしまいました。スミマセン(汗)。
幼児期後半の食育と口腔ケア
今回は幼児期後半の食育と口腔ケアに関して書いてみたいと思います。今回対象となるのは幼児期後半(3~5歳)となります。この時期のお口の中の特徴は、何といっても乳歯列咬合が完成し、咬む力が高まり、いろいろなものを食べれるようになってくるということです。
×大人と同じ食べ物
ここで重要なことは、様々な形態の食べ物、咬みごたえのある食事を取れるようになることから、大人と同じものを与えがちになってしまいますが、乳歯列が完成しても、まだまだ咬む力は不十分であるということです。
この時期から大人と同じ食べ物を与えてしまうと、咬み切れずに、「丸のみ」「お口へのためこみ」の原因になってしまいます。急に食の形態を変えるのではなく、少しずつ形態、固さをステップアップさせ、しっかりと咬んで食べれるように食べ物の調理を工夫してあげてください。しっかり咬むことが、早食い、丸のみ、食べ過ぎなどを防ぎ、小児期の肥満や生活習慣病の予防になります。
歯科的な観点からのアドバイス
歯科的な観点からのアドバイスとして、この時期から口をしっかり閉じる習慣を付けてあげてください。日常の鼻呼吸、口唇閉鎖に繋げていきたいですね(^v^)。口呼吸は将来的な歯列不正の原因になる可能性があります。
口唇のトレーニングのパタカラ
写真に写っている装置は口唇のトレーニングをするための「パタカラ」と言われる装置です。口唇が閉じない理由にはいろいろありますが、口唇の閉じるための力が不足しているからと言われています。
そこで、毎日口唇の力をトレーニングすることで、口唇閉鎖を習慣付けすることが目的の装置です。パタカラの装置としての目的は多岐に及んでいて、最近では女性のほうれい線を消すための装置として、雑誌等でも取り上げられています。
また、食の形態が変わり、多くの食べ物を食べれるようになることから、歯の汚れも目立つようになります。この時期からは特に食後の歯磨き習慣が大切になります。自分で磨きたいという意欲も高まる時期です。
意欲や技能を育てていくのとともに、まだ十分に磨けない部位はご両親による仕上げ磨きも必要になります。親子コミュニケーションの場として、歯磨きをぜひ利用してください(*^_^*)。
うちの子供(現在1歳4カ月)は現在、奥歯が少しずつ見えてきている状態です。よく動くので写真が撮れませんでした(汗)。うまく撮れましたら、また掲載したいと思います(^v^)。
口呼吸と鼻呼吸 本の紹介をさせていただきます(*^_^*)
すっかり秋めいてきましたね。寒暖の差がある季節ですので風邪などを引かないように気をつけたいところです(*^_^*)
今回は口呼吸と鼻呼吸に関する本のご紹介です。
ごきそ歯科医院の矯正歯科ホームページで紹介させていただきましたので、ぜひご覧ください。
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鼻で呼吸をする練習
近年、鼻呼吸ではなく口呼吸をするお子さんが増えているようです。理由はさまざまですが、考えられる事として
- アレルギー等で鼻が悪いため口でしか呼吸できない
- 歯の位置に問題があり(例えば出っ歯)そもそも口が閉じれない
- 上記のような問題があり、いつも口が開いてしまい、口で呼吸する癖になってしまっている
お子さんの顎顔面の発育はもちろん、矯正治療で歯並びを治す上でも、口を閉じて、鼻で呼吸すると言う事はとても重要になってきます。そこで、ごきそ歯科医院では呼吸に問題があると考えられるケースでは、必ず毎日鼻で呼吸をする練習をしてもらっています。
鼻で呼吸をする習慣が、顎顔面の発育にとても大きな影響を及ぼす上に、インフルエンザ等の疾患やアレルギー等の予防にもなると言われています。正しい呼吸を身につけて、正しい発育を促したいと考えています。
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口呼吸で注意力や学習能力が・・・。口呼吸が病気を誘発している②
口呼吸が虫歯や歯周病を悪化させ、また子供の顎顔面の発育に悪影響(歯並びや顎の形態)を与えることは、このブログでも何度もお話しさせていただきました。
今回は、口呼吸が脳に与える影響について書いてみたいと思います。
「脳の学校」代表の医師と歯科医師で口呼吸と鼻呼吸で脳の前頭葉の酸素量の違いを比較検討した研究をしているそうです。
結果として、口呼吸は鼻呼吸と比べて前頭葉の酸素消費が多くなり、活動が休まらなく、慢性的な疲労状態に陥り、注意力や学習能力の低下を引き起こしてしまう可能性があるようです。
詳しい論文は
Sano M et al.(2013)Increased oxygen load in the prefrontal cortex from mouth breathing: a vector-based near-infrared spectroscopy study. Neuroreport. 24(17): 935-940.
内科や耳鼻咽喉科のDrも口呼吸が様々な慢性的な疾患と関係していることが分かってきているので警鐘を鳴らしています。また、その分野での医科と歯科の連携も始まっています。
このブログでこれからも様々な情報発信をする予定にしています。
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あいうべ体操をご存知ですか?
口呼吸の弊害はこのごきそ歯科のHPでも何度か紹介いたしました。
お口の中の問題(虫歯、歯周病、骨格的な問題への発展)はもちろん、咽頭リンパ組織の乱れや鼻粘膜などの萎縮、口腔内細菌の繁殖によって引き起こされる免疫異常が主な問題です。
口呼吸に至る原因は様々ですが、お口の周囲の筋肉が十分に発達していない場合に起こりやすいので、口呼吸を治すためにはお口の周囲の筋肉をトレーニングする必要性がでてきます。
それが「あいうべ体操」です。
福岡県の今井一彰 先生(内科医)が考案した方法です。
誰にでもできる方法ですのでぜひ試して下さい。
今井先生が考案された、口呼吸を治すため行う「あいうべ体操」は福岡県みらいクリニックのHPをご覧ください
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新型ドライマウス???
昨日(8日)、偶然見ていたNHKのためしてガッテンで「新型ドライマウス」というこ言葉を聞きました。
この新型ドライマウスは「唾液乾燥型のドライマウス」なんだそうです。
様々な理由でお口が開いたままの状態になり、自然にお口の唾液が蒸発し、結果的にお口が乾燥してしまうという事です。ここまでは、言われてみれば当たり前の事ですね。
そこで、重要なことは、なぜお口が開いてしまうのかという事です。ここからがこの記事の本題です(*^_^*)
子供の矯正治療をしていると、とてもよく感じることですが、本当にお口が開いている子供が多いんです。
なぜでしょう?
それはお口の周囲の筋力が弱いからなんです。
当然の事ですが、筋肉は使わないと鍛えられません。しかし、近年食の欧米化で柔食が美食とされる中で、硬い食べ物をしっかり咬む習慣が薄れてきています。
お口の周囲筋の発達が不十分なので、結果的にお口を閉じることが出来なくなってしまっているのです。お口が開いていると、お口が乾燥し、虫歯や歯周病のリスクが増えますし、顎の発達にも悪影響です。
また、高齢者の場合、誤嚥性肺炎のリスク要因にもなります。
お口が開いている事が思わぬ病気のリスクになっているんです。意識してお口を閉じるようにしてみましょう(*^_^*)
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口呼吸が病気を誘発している①
みなさん、鼻で呼吸してますか?口で呼吸してますか?
鼻呼吸と口呼吸。同じ呼吸ですが実はとても大きな違いがあるのです。
本来、呼吸は鼻で息を吸い、鼻で吐くものですが、近年、様々な原因で口呼吸が増えてきています。研究論文にもよるのですが、研究の対象とされている人の約2~3割が口呼吸だったそうです。
口呼吸が生体にさまざまな問題を起こし、病気を誘発したり、顎顔面の成長発育や歯並びにも影響していることが認知されるようになってきました。
鼻呼吸の利点と、口呼吸の弊害
ここで鼻呼吸の利点と、口呼吸の弊害について書いてみます。
鼻呼吸の利点
鼻呼吸は吸った空気が直接軌道に入るわけではなく、副鼻腔でろ過、加湿・加温されて気道に入ります。よって
・ゴミや塵、アレルゲンなどの除去・ろ過
・加湿・加温などの外気の調節
・細菌やインフルエンザなどのウイルス不活化
・呼気中の水分奪取
口呼吸の弊害
・歯周病や虫歯を誘発 ・体の冷え
・顎顔面成長の障害 ・集中力の低下
・浅く早い呼吸 ・歯列不正
・ドライマウス
人間が病気を予防し、正しい成長発育をしていくためにも口唇を閉鎖をし、鼻で呼吸することはとても大切なことなんです。
次回は口呼吸を誘発する低位舌(舌の位置)と口唇閉鎖の重要性についてかいてみますね(*^_^*)
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小児のアレルギー性鼻炎と歯科疾患(虫歯、歯並びとの関係)
子供のアレルギー性鼻炎が近年増えてきているようです。原因はハウスダストやダニ、ペット、真菌などで、小児期での発症が目立ってきています。慢性的なアレルギー性鼻炎の子供はどうしても鼻での呼吸が難しくなり、口呼吸が主になります。
実は、この口呼吸がさまざまな歯科疾患を引き起こすのです。
口呼吸が引き起こす歯科疾患
①虫歯・歯肉炎
お口の中は一般的には唾液で潤っています。そして、じつはその唾液がプラークなどの汚れを流してくれるのです(自浄作用)。その唾液が少なくなると、自浄作用が低下し、虫歯や歯肉炎になるリスクが増えます。
②口呼吸による下顎後退症になります。
口呼吸になると口が常に開いている状態になり、下あごが後ろに後退してしまいます。また、両側の頬の粘膜が緊張状態になり、上あごの歯並びがV字型になりやすくなります。その結果、上あごと歯が前に突出した、いわゆる出っ歯の様な状態になります(下顎後退型上顎前突)。下顎が後退すると、歯並びや顔つきの問題も出てきますし、顎関節に常に負担がかかるので、将来的に顎関節症になる可能性があります。
今後、医科歯科の連携が重要になってくる分野である
アレルギー性疾患の慢性鼻炎が原因となり、引き起こされる歯科疾患だけに、耳鼻咽喉科などでのアレルギー性鼻炎へのアプローチももちろん必要です。そこで、重要になってくるのが虫歯予防への取り組みです。口呼吸でお口が乾燥するうえに、抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)などの副作用が唾液分泌を抑制するので、よりお口が渇く状態になり、虫歯や歯肉炎になるリスクが増えるのです。
日本では、欧米と比べて歯科予防処置が市民権を得ているとはまだ言えないのが現状です。小児のアレルギー性鼻炎の治療とともに、歯科での虫歯予防を強化し、子供の正常に近い成長を目指すことが必要です。
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子供の口呼吸
口で呼吸をする理由はさまざまですが、最近多く見られるのが鼻づまり(慢性副鼻腔炎)で鼻で呼吸できなくなり口呼吸になってしまうものや、お口を閉じる筋肉(例えば口輪筋)が弱くなってきているなどの指摘があります。
子供で鼻づまりの症状が出ると、いつも上顎洞(副鼻腔)に炎症があるため上顎の成長が妨げられて顎が十分に成長できず結果的に歯が生えるスペース不足になり歯並びが悪くなってしまうことがあります。また、お口の周囲の筋肉が弱くても歯並びにも影響を与えます。
お口の周囲の筋肉が鍛えられると、口が閉じるだけではなく、笑ったときにほおが上がりやすく、明るい表情になります。女性の場合は美容はアンチエイジングの面でも効果が期待できます。
2009/10/06 ごきそ歯科医院