インプラント治療
インプラント治療 治療の流れ
ごきそ歯科では25年前、バイオセラムインプラントの導入からスタートし、その後、形状記憶インプラントとの併用を始め、15年前(平成6年)からノーベルバイオケア社の「ブローネマルクシステム」に全面的に切り替え現在に至っています。
一歯欠損から多数歯欠損・総義歯まで幅広く対応
全世界で50年近い実績に裏付けされた信頼の置けるシステムにより、一歯欠損から多数歯欠損・総義歯まで幅広く対応しています。
当院副院長はインプラント治療を熟知した指導医、長年市民病院等で口腔外科部長を務めてこられたベテラン口腔外科医のもとで多くの経験を積んでおります。
また、スウェーデン人顎顔面外科専門医であり、ブローネマルクシステムを開発したP.Iブローネマルク先生のお弟子さんであるコペンハーゲンインプラントセンター外科部長のモルガンオルソン先生に直接指導を受けた数少ない日本人歯科医でもあります。
当院のインプラント治療の流れ
ここでは簡単にインプラント治療の流れと特徴を説明いたします。
1.事前に十分な検査をし、インプラント治療が可能かどうかを判断し、説明いたします。
2.十分な歯周病治療、ブラッシング指導をさせていただき、プラークコントロールが確立された後に手術に挑みます。
3.手術後、定期的なフォローアップをさせていただき、十分に骨とインプラントが結合したと判断できましたら、2次手術を経て、上部構造物の製作にはいります。
4.上部構造物が入った後は、かみ合わせ、歯肉のチェックのために定期的に来院していただきます。
場合によっては安全で確実な治療を行うために、CT撮影、唾液検査(歯周疾患、虫歯のリスク検査のため)、血液検査(基礎疾患の検査のため)をお願いすることもあります。また、サイナスリフト、大幅な骨移植、骨造成が必要な場合は、名古屋大学歯科口腔外科、名古屋赤十字第二病院歯科口腔外科を紹介させていただいております。インプラント治療は、制度上保険外治療となります。 医療費控除の対象になりますのでご不明な点はお問い合わせください。
ごきそ歯科医院で使用しているインプラント(ブローネマルクシステム)のメーカーです。
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歯を失ってお困りの方々へ
来年から計3回にわたって、「歯を失ってお困りの方々へ」というテーマの記事を書いてみようと思っています。このテーマの記事を書いてみようと考えた理由として
- なぜ歯を失ったのかを患者さん自身にもう一度考えてほしいと思ったため
- 治療の選択肢、その治療のメリット、デメリットを詳しく知りたいと患者さんから要望が多いため
- インプラントは大丈夫なのか?という質問が多かったため
そこで、来年1月から
1、なぜ歯を失ったのでしょう?歯周病とカリエス(虫歯)の原因を知る
2、どのような方法でかみ合わせを回復できるのか?そのメリットとデメリット
3、自宅でのセルフケアの重要性 いつまでも自分の歯を長持ちさせる一番の近道
といったテーマで計3回の記事を書いていたいと思います。そもそも、なぜ歯を失ったのか?
今現在歯を失って困っている方,どのような治療方法が自分にとってよいのか悩んでいる方、インプラント治療が本当に大丈夫なのかご不安な方。
などなど、参考になると思いますのでぜひご覧ください。
歯を失ってお困りの方へ ①なぜ歯を失ったのかを再考する。
歯を失った後に、様々な方法で咬む機能、見た目を回復することができます。しかし、この時、「なぜ歯を失ったのか?」ということを考えずに、機能、見た目の回復のみに意識が集中してしまうことがほとんどのようです。
なぜ歯を失ってしまったのか?
ごきそ歯科医院では、必ず「なぜ歯を失ってしまったのか?」ということを改めて考えて頂くようにしています。
歯を失う原因となる歯周病やカリエス(虫歯)は、日々蓄積されるプラーク中の細菌が原因の病気です。
日々のブラッシングをする習慣がない、もしくは習慣はあるが十分にできていないと、細菌がお口の中に蓄積され(プラーク、歯石)歯周病や虫歯が悪化し、最悪歯を抜かないとならなくなってしまうのです。
正しいブラッシング
また、病気の原因である毎日蓄積されるプラークを、毎日正しいブラッシングで除去する習慣がないと、仮に歯科医院で治療を受け咬む機能や見た目を回復したとしても、歯を失った原因が解決されていないので、治療した歯が再度細菌感染を起こし、カリエス(虫歯)や歯周病になってしまうのです。
今以上に歯を失わないためにも、治療した歯が再度病気にならないためにも、正しい知識とブラッシング習慣を身につけた後に、咬む機能、見た目の回復の治療に進んでください。
歯を失ってお困りの方へ 第二回目の記事では具体的にどのような方法で咬む機能、見た目を回復できるのか。その治療法のメリット、デメリットを写真も添付してアップする予定にしています。
歯を失ってお困りの方へ ②どのような方法でかみ合わせを回復できるのか
歯を失ってお困りの方へ2
実際歯がなくなった箇所をどのような方法で審美的、機能的に回復するかをご紹介します。全ての治療法にはメリットとデメリットがあります。その中で、患者さん自身が何を一番重要視しているかをお考えいただいた上で、治療法をご検討いただけるといいと思います。
1.義歯(入れ歯)
一番想像しやすい方法が取り外し可能な義歯ではないでしょうか。取り外しができますので、残っている歯が歯磨きしやすくなる利点があります。一方で、見た目、装着感で違和感が出やすいので慣れるまでに時間がかかることもあります。最初から上手に使える方は少ないので、練習が必要です。
欠損した個所の前後に、もしくは、維持安定のために反対側に金属のバネがあることが特徴です。
2.ブリッジ
これも日本ではとてもポピュラーな方法です。欠損した箇所の前後の歯を削り、金属やセラミック等で繋げる方法です。固定式なので義歯と違って違和感が少なく、自分の歯とほぼ同様に噛むことができるのが特徴です。一方で、歯を削る量が多いことが一番の欠点です。
3.インプラント
顎の骨にチタン製のネジを埋め込み、それを歯根と見立てて、人工の歯を作る治療法です。歯を削る必要が無い利点がある一方で、外科手術が必要であったり、全身的な疾患がある場合は適応にならない場合があります。また、顎の骨の量が十分でない場合は治療が困難になることがあります。
1、歯を抜いた後にチタン製のインプラントを埋入します。
2、手術にて顎の骨にチタン製のインプラントを埋入しました(1次手術)
3、数ヵ月後、2次手術を行い、その後土台となるアバットメントを装着します。
4、土台の上にクラウン(被せ物)を装着します。
4.何もしない
歯が無いところに歯を作るというのは、実は歯医者のエゴで、必ずしも歯が無いといけない訳ではありません。歯が無い状態でお困りでなければ、その状態を維持することも大切な選択肢です。
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歯を失ってお困りの方へ ③自宅でのセルフケアの重要性 いつまでも自分の歯を長持ちさせる1番の近道
インプラント治療で一番重要な事は何でしょうか??
それは、プラークコントロール(ブラッシング)です。
骨の状態、全身疾患(糖尿病などの有無)もインプラントの寿命を長くする重要なポイントになりますが、プラークコントロールはそれ以上に大切であると思います。
プラークコントロールが重要である事を強く感じたエピソードを紹介します。
以前、スウェーデンにて90歳を超えるお婆さんがインプラントの手術を受けていました。
その担当医に「インプラントをやるには高齢すぎるのでは?」と質問したところ「施設等、ホームヘルパーによるプラークコントロールがしっかりできる環境にあるから問題は無い」と言う答えが返ってきました。この時、やはり歯科治療においてプラークコントロールは本当に重要なんだなと感じた瞬間でした。
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歯を失ってお困りの方へ 編集後記
3回にわたって「歯を失ってお困りの方へ」というテーマで記事を書いてきましたがいかがでしたでしょうか?
新聞や雑誌、ネット等で様々な情報が飛び交う中でインプラント治療が本当に大丈夫なのか?という疑問をお持ちの方も多いと思います。
インプラント治療はとても有意義な治療法だと思います。
ただ治療を成功させるためには、正しい知識、診断、技術、継続的なメンテナンスが欠かせません。
それらが1つでも欠けてしまうと治療はうまくいきません。そして、私見ですが、無理をしない事がとても重要です。
インプラント治療は夢の治療法ではありません。限界があるのです。それをしっかり見極めたうえで、出来るが出来ないかを判断する勇気が必要です。
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