随分と時間が経ってしまいましたが(汗)、計4回にわたって発信させていただいた子供の食育・口腔ケアも今回の第4回目で一旦終了となります。
このシリーズは今回で終了ですが、様々な情報発信自体は今後も続けますので楽しみにしていてください(^v^)また、うちの子供ももうすぐ2歳になり、いろいろとお口の中が変化してきています。
最近はもっぱら自分で歯を磨きたがります。磨いているというより、くわえていると言ったほうがよいかもしれませんが(苦笑)。試しに歯ブラシを取り上げて、僕がやろうとすると泣いたので、じっと彼女が磨くのを見守っているといった状態です(笑)。
「自分でやりたい!」という気持ちが出てきた!!
これも子供の成長の一つなのでしょう(*^_^*)。なかなかお口の写真を撮れせてもらえないので、画像をアップできませんが(汗)、またうまく撮れましたらアップしますね!!
学齢期の口腔ケアと食育
さて、今回は学齢期の口腔ケアと食育に関して書いてみたいと思います。
この時期の特徴は何と言っても「食の自立」が進むということです。学校での生活が長くなり、食育の場も家庭から学校へと広くなっていきます。
お口の中では乳歯から永久歯に生え換わり、歯列・咬合が大きく変化します。また、親の関与が少しずつ減り、自主性に任されることが多くなるので、ある程度子供自身に自主性が育っていないと、永久歯の虫歯や歯肉炎が発症しやすくもなります。また、生え換わりの時期になると、将来的な歯並びがどうかるか予想できるようになります。
歯並びに関して不安がある場合はこの時期から定期的な咬み合わせのチェックをお勧めしています。
咀嚼効率が高まる
永久歯が生え、噛み合うようになると咀嚼効率が高まるので、咬みごたえのある食事を積極的に取るようにしてください。そして、ぜひ家族みんなんで食事をしてください(^v^)一緒に食事することで、美味しさを共感したり、ゆっくり味わって食べることで過食も防げます。
一人で食事をすると、どうしても好きなものだけ食べてしまったりという偏食化がすすみます。バランス良く、家族で楽しく食べることが、食の偏在化を防ぎ、家族のコミュニケーションが取れるという観点からも重要です。
朝食を取る習慣を!
そして、保護者の方も含めて、ぜひ朝食を取る習慣を身につけてください。生活の規律性を付けることも重要ですが、それ以上に、朝食を取ることが、胃腸や脳を活性化し午前中の勉強をするうえでの大切なエネルギーとなるのです。
本来一番脳が活性化するといわれている午前中に、エネルギーがなければ、勉強もはかどるはずがありません。ぜひもう一度、朝食をとる大切さを再認識していただけたらと思います(*^_^*)
このように、学齢期は、それまでの時期と違い、自主性がポイントとなってきます。いくら親が熱心でも肝心の子供が全く興味を持っていなければ意味がありません。自主的に行動する時期になるまでに、口腔ケアや食生活の正しい習慣を身につけさせてあげてください。
計4回にわたって連載させていただいた、子供の食育・口腔ケアでしたが、いかがでしたでしょうか(^v^)?
生まれたばかりの自分の子供を見たときに、どのように子供を育てよう??という一つの考えと共に、子供の口腔ケアや食育ということを、歯科医師の視点で観察してみようと思いました。
そして、自分で勉強し得た情報、実際、子供と接することで得た情報を子供の口腔ケアや食育のことで悩んでいらっしゃる方々に提供できたら、という思いからこの連載をj始めました。
大したことは書けていないと思いますが、少しでも皆さんのお役に立つことができていれば幸いです。
今後もこちらのサイトから、子供の食育や口腔ケアに関する情報、顎の発育に関する情報を随時アップいたしますので、楽しみにしていてくださいね(*^_^*)
子供の口腔ケア・食育のページをご覧になったお母様方は、下記のページも合わせてご覧になっていらっしゃいます。
小児期の食育・口腔ケア① (離乳食の食育と口腔ケア)はこちら
小児期の食育・口腔ケア② (1~2歳の幼児期前半の離乳食の進め方と食育)はこちら
小児期の食育・口腔ケア③ (幼児期後半の食育と口腔ケア)はこちら
また番外編として、ほとんどのお母さんが悩まれている子供の歯磨き習慣、丸のみについての記事もぜひご覧ください。