小児期の食育・口腔ケア
今回から小児期の食育支援と口腔ケアに関して計4回に分けてお届けしたいと考えています。
第1回目は乳児期の食育と口腔ケアです。
生まれてきたばかりの赤ちゃんでも、自然にお母さんのおっぱいを吸うことができるのは、実はお母さんのおなかの中にいる時期(胎児期)から自分の指を吸ったり、羊水を飲んだりして、哺乳のための準備ができているからなんです。赤ちゃんってホントに凄いですね(^v^)
さて、生後5~6か月ころになると離乳の準備が整ってきます。
離乳の時期は赤ちゃんのお口の中は大きく変化するので、お口の形態変化や乳歯の生え具合、唇や舌の動きを見ながら離乳食の食形態をステップアップさせていくことが重要です。
1.離乳食について
1) 生後5~6か月
この時期に適している食べ物はペースト状の食べ物で、口唇から食べ物を取り込み、舌でのどに送り、口を閉じてゴクンと飲み込む事を覚える時期です。
2) 少しずつ慣れてくると
今度は舌で食べ物を上あごにあて、押しつぶす動きが出来るようになります。舌で潰せるくらいの形ある物を少しずつあげてみましょう。
3) さらに次のステップでは
形ある食べ物を舌で歯ぐきの方に送り、上下の歯ぐきでつぶす動きを覚えます。煮た野菜などを適度な硬さで、歯ぐきですりつぶしやすい形にしてあげてみるのもいいでしょう。
4) 1歳近くになり
形がしっかりしたものを食べれるようになってきたら、自分で食べるための準備段階として、手づかみで食べれる物を用意するといいでしょう。また、上下の歯でかんで食べる食べ方を覚えることで自分に合った一口量の調節を徐々に覚えていきます。離乳食の味付けは薄味にし、甘味嗜好をつけないようにしましょう。
離乳の時期には、ステップアップを急ぎすぎないことがポイントです。
2.乳児期の口腔ケアはどうしたらよいいでしょう。
写真は現在7か月(平成23年10月7日)の私の娘(^v^)です。ちょうど歯が生え始めて2週間ほど経ちました。この時期は積極的な歯磨きは必要ありませんが、この時期から口腔ケアの準備、導入を始めることが重要です。子供が歯磨きを嫌う原因の一つに、お口を触られることを嫌がるケースがあるようです。
まずは顔や口の周りを触られることから慣れさせましょう。
次に親の指みがきで口の中を触られることに慣れさせましょう。
そして、ガーゼ磨きや、歯ブラシを使いまじめましょう。
月に1度ほど口腔内の写真を撮影し、その都度子供のお口がどのように変化するかをお伝えできたらと思っています。