前回からまたかなり時間が空いてしまいました。スミマセン(汗)。
幼児期後半の食育と口腔ケア
今回は幼児期後半の食育と口腔ケアに関して書いてみたいと思います。今回対象となるのは幼児期後半(3~5歳)となります。この時期のお口の中の特徴は、何といっても乳歯列咬合が完成し、咬む力が高まり、いろいろなものを食べれるようになってくるということです。
×大人と同じ食べ物
ここで重要なことは、様々な形態の食べ物、咬みごたえのある食事を取れるようになることから、大人と同じものを与えがちになってしまいますが、乳歯列が完成しても、まだまだ咬む力は不十分であるということです。
この時期から大人と同じ食べ物を与えてしまうと、咬み切れずに、「丸のみ」「お口へのためこみ」の原因になってしまいます。急に食の形態を変えるのではなく、少しずつ形態、固さをステップアップさせ、しっかりと咬んで食べれるように食べ物の調理を工夫してあげてください。しっかり咬むことが、早食い、丸のみ、食べ過ぎなどを防ぎ、小児期の肥満や生活習慣病の予防になります。
歯科的な観点からのアドバイス
歯科的な観点からのアドバイスとして、この時期から口をしっかり閉じる習慣を付けてあげてください。日常の鼻呼吸、口唇閉鎖に繋げていきたいですね(^v^)。口呼吸は将来的な歯列不正の原因になる可能性があります。
口唇のトレーニングのパタカラ
写真に写っている装置は口唇のトレーニングをするための「パタカラ」と言われる装置です。口唇が閉じない理由にはいろいろありますが、口唇の閉じるための力が不足しているからと言われています。
そこで、毎日口唇の力をトレーニングすることで、口唇閉鎖を習慣付けすることが目的の装置です。パタカラの装置としての目的は多岐に及んでいて、最近では女性のほうれい線を消すための装置として、雑誌等でも取り上げられています。
また、食の形態が変わり、多くの食べ物を食べれるようになることから、歯の汚れも目立つようになります。この時期からは特に食後の歯磨き習慣が大切になります。自分で磨きたいという意欲も高まる時期です。
意欲や技能を育てていくのとともに、まだ十分に磨けない部位はご両親による仕上げ磨きも必要になります。親子コミュニケーションの場として、歯磨きをぜひ利用してください(*^_^*)。
うちの子供(現在1歳4カ月)は現在、奥歯が少しずつ見えてきている状態です。よく動くので写真が撮れませんでした(汗)。うまく撮れましたら、また掲載したいと思います(^v^)。