タグ : インプラント
OAMインプラントシステムの導入
当院のインプラントシステムはノーベルバイオケア社のブローネマルクシステムを使用しています。
使うインプラントはこれからも変わりありませんが、ドリルによる骨の切削を出来るだけ減らし、より安全にインプラント治療を行えるようにOAM(大口式)インプラントシステムを導入いたしました。
詳しい、治療法はまた別の機会に詳しく説明いたしますが
簡単に説明すると
ドリルをできるだけ使わずにオーギュメーターと言われる特殊な器具で少しずつ骨に穴を開けるのでとても体に優しいインプラント治療です。
歯を失った方の治療の選択肢としてインプラント治療はとても有意義で治療法としても確立されています。
その治療法をより安全な治療にすつのがOAMインプラントシステムです。
ごきそ歯科医院のホームページでより詳しい治療の説明をしますね(^^)/
どこのメーカーのインプラントを使っているかを確認しましょう
最近、他院でインプラント治療を受けられた患者さんを引き継ぐことがあります。理由は様々で、通っていた医院が廃院になった。。。、主治医がいなくなった、引越しをしたなどなど。
そこで、一つ困ったことがあります。
それは、患者さん自身がどこのメーカーのインプラントを使っているかを知らないので、当院でのメンテナンスや修理がスムーズに行えないということです。メンテナンスや修理には、そのメーカー固有の道具が必ず必要になります。すなわち、メーカーがわからないと道具を揃えられないのでメンテナンスや修理ができないことがあるのです。
他院でもスムーズに治療が受けられるように、ご自身が使っているインプラントの種類は主治医に必ず確認してください。
この記事をご覧になった多くの方が下記の記事も合わせてご覧になっています。
インプラントと年齢
よく頂く質問でしたのでHP上でお答えさせていただきます。
質問
インプラントをするうえで年齢制限はあるのでしょうか?
答え
厳密に言うと年齢制限はありません。しかし、ご高齢になればなるほど、リスクも発生します。糖尿病、骨粗鬆症といった全身疾患がある場合は、インプラントがうまくいかないリスクも高くなります。また術後の感染というリスクも若い方に比べると高くなります。
健康状態が特に問題なければ70歳前後までは普通にインプラントをして頂くことはできますが、80歳を超えている方の場合で、全身的な問題を抱えている場合の方はインプラントをお勧めしないことがあります。
また、どうしても、という場合は、名古屋大学、日赤などの大きな病院をご紹介させて頂いております。
この記事をご覧になった多くの方が下記の記事も合わせてご覧になっています。
インプラント周囲炎
新年最初の記事は、今欧米で一番の話題となっているインプラント周囲炎に関する話題です。
私が現在通っている講習会を主催している、歯周病専門医である弘岡秀明先生も今一番注意しなくてはならない病気であるとお話しされています。
インプラント周囲炎とは
インプラント周囲炎は、プラークコントロール不足が原因の炎症がインプラント周囲の粘膜に存在するのと同時に、インプラントを支持する骨にまで波及しその喪失をも認める状態です。すなわち、歯周病で歯を失う状態と非常に近いのです。
予防するためには
インプラント周囲炎を予防するためには、まず、なぜ歯を失なったのかを考えなくてはなりません。歯をなくす原因の多くはプラーク由来のカリエス(虫歯)、歯周病と言った感染性疾患です。歯を失う原因であるプラークをブラッシングで除去する習慣を身につけなければ、せっかくのインプラントもプラーク由来の感染性疾患に再度罹患してしまうのです。
徹底したブラッシング指導
ごきそ歯科医院ではインプラント予定の患者さんには特に徹底したブラッシング指導をさせていただいております。また、最終的な補綴物(かぶせ物)が入った後も必ず定期的なメンテナンスで来院していただき、インプラント周囲炎の予防をさせていただいております。
この記事をご覧になった多くの方が下記の記事も合わせてご覧になっています。
入れ歯(義歯)治療が見直されています。
咬めるように歯を作りたい
都心部を中心に 歯を失う=インプラントで治す といった構図があったのですが、ここにきて、入れ歯が見直されるようになってきています。
理由は様々です。
患者さん自身がどこまでの治療を望まれているかにもよりますが、インプラント治療までしなくても入れ歯で十分食事ができ、生活できる場合は多くあります。
咬めるように歯を作りたいが、インプラントまではちょっと。。。とお考えの方。ぜひ一度相談してみてください(^v^)
ごきそ歯科医院の院長は顎咬合学会指導医でもあり、入れ歯(義歯)治療を得意としております。院長のプロフィールはこちらからどうぞ。
歯の再生 再生医療最前線 インプラントに変わる治療?
東京理科大学、東京医科歯科大学、東北大学の研究チームが歯の再生に関する新しい基礎研究に成功し、12日付の米オンライン科学誌プロス・ワンで発表したそうです。
今回の研究はマウスでの研究ですので、今後はいかに人で行っていけるか、また、過去の研究では、細胞が癌化してしまうことも多かったので、そのコントロールを出来るかが課題だそうです。
いずれにしても、再生医療で失った歯を自分の細胞から作れる日が早く来てほしいものですね。
インプラント治療に変わる新しい再生療法が確立されるまでは、しかっかり虫歯や歯周病を予防し、自分の歯を残せるようにしたいですね!
この記事をご覧になった多くの方が下記の記事も合わせてご覧になっています。
インプラント見た事ありますか?
本物ではありませんが、デモ用の実寸サイズのインプラントの写真を添付してみました。手の大きさと比べてみると、大きさがよくわかりますね。意外と小さい??
これで、長さが11.5ミリです(一般的な長さ)。
この記事をご覧になった多くの方が下記の記事も合わせてご覧になっています。
インプラントとMRI検査
インプラント治療を受けられた患者さんから「MRI検査をするのだけど問題は無いでしょうか?」という質問を頂きました。
もちろん問題はありません。しかし、MRIは磁力を使用した検査機器なので、かぶせ物の維持のために磁石(マグネット)を利用している場合は検査結果に影響を及ぼす可能性があります。
また、ペースメーカーを使用している方は必ずMRIを受ける病院にてその旨をお伝えください。
インプラントの寿命
インプラントは何年くらい持つのでしょうか?
近年、ごきそ歯科でも多くの方がインプラント治療を受けていかれます。そこでよくインプラントは何年くらい持つのでしょうか?という質問をいただきます。
インプラント治療はスウェーデンのイエテボリ大学にてブローネマルク先生が研究、臨床応用したのが始まりです。
実際に患者さんのお口の中で最初に治療をした患者さんが去年亡くなられたそうですが、その方のインプラントは約40年ほど機能していたそうです。
良い条件が整えば何十年も長持ちする
インプラントの寿命には定期的な口腔内清掃、かみ合わせのチェック、自宅での毎日のセルフケアはもちろん、全身疾患の有無、喫煙、顎の骨の状態などなど、本当に多くの要素が関わってきています。なので、一概に何年持つとは言う事はできません。ただ、スウェーデン人の患者さんのように、良い条件が整えば何十年も長持ちするのです。
自分の歯を長持ちさせる事より難しい?
お口の中はみなさんが想像している以上に過酷な環境です。常に唾液が流れ、食べ物が入ってきたり、かみ合わせの力がかかります。細菌もたくさんいます。その中でインプラントを何十年も管理維持することは、実はとても大変な事なんです。もしかしたら、自分の歯を長持ちさせる事より難しいかもしれません。
定期検診にお越しください
ただ、一方で上手に付き合えば本当に効果的な治療法です。いつまでもインプラントが上手く機能するように、ごきそ歯科医院ではインプラントをされた方々には必ず1~2カ月に1回のペースで定期検診に来院していただいています。私達歯科医師と患者さんとの協力関係が何よりもインプラントを長く維持させる秘訣です。
この記事をご覧になった多くの方が下記の記事も合わせてご覧になっています。
ブリッジとインプラント
ブリッジとインプラントのどちらが良いでしょうか?
と言う質問をよくいただきます。
どちらの治療法にも長所・短所があります。
(1)ブリッジ
長所
- 外科手術がいらない
- 治療期間が短い
- インプラントに比べて治療費が安い(ケースによっては保険で対応可)
短所
- 歯を削る必要がある
(2)インプラント
長所
- 歯を削る必要が無い
短所
- 治療費が高い
- 外科手術が必要
- 治療期間が長い
様々な長所、欠点がありますが、一番大きな違いは歯を削って治療するかどうかという点だと思います。
その他にも治療費、治療期間の問題もあります。
ごきそ歯科では十分な説明をさせていただき、患者さんに納得していただいてから治療を始めるようにしています。
インプラント治療の基本を再確認
6月6日(日)に東京の水道橋にあります、東京医科歯科大学にて私の恩師でもある昭和大学インプラント科の尾関雅彦先生の講演を聞きにいってきました。
昨今のインプラント治療はあたかもとても簡単に治療を受けることができ、さらに元々あった歯とほぼ同じくらいの審美性を絶対に回復できると言わんばかりの誇大広告が目立っています。
はたして本当でしょうか?
尾関先生の治療のコンセプトは「基本を大切に」です。
当たり前のことなのですが、歯科界全体の流れとして基本を忘れがちになっているような気がしています。そんな中、尾関先生は基本に忠実な治療に戻ろうと言う事をおっしゃっていました。
本当にその通りだと思います。
ごきそ歯科医院のインプラント治療は基本を大切に、無理のない治療計画を提案させていただいております。私自身、多くの症例を経験し、無理のない治療が一番良い結果を生むという事を常々感じるようになっています。今改めて基本に忠実な治療を心がけるよいきっかけとなる講習会でした。
インプラントセミナーに参加しました。
8月30日の日曜日を利用してノーベルバイオケア社主催のセミナーに参加しました。熊本県開業で国内外でも活躍されている中村社綱先生が講師でした。
今回のメインテーマはショートインプラントと傾斜埋入でした。
最近では骨を人工骨で作ったり、ほかの部位から移植したり、自分の細胞から骨を培養して作ったりと、いろいろな方法で骨を作ることによってインプラント埋入の可能性が広がってきてます。一方で、移植に伴う手術による体への負担、必ずしも成功するとは言えない手術へのリスクを回避するため骨増生を行うのではなくショートインプラントを利用したり、傾斜埋入と言ったテクニックを使って残された骨を有効に利用して手術のリスクを軽減しようと言う考え方も広まってきました。
インプラント発祥の地、スウェーデンでは昔からショートインプラントや傾斜埋入を利用して骨増生手術を可能な限り避けてきたそうです。その理由として、「スウェーデン人はお金が無いから余計な手術をやっている経済的余裕が無いんだ」と半分本気、半分冗談で大学教授が話していたそうです(笑)。倹約家のスウェーデン人らしい一言ですね。
どんな方法で骨を作ったとしても、やはり既存の自分の骨に勝るものは無いと私も考えています。
セミナーの最後に演者からインプラント治療の開発者であるブローネマルク教授が40年以上前に手術した患者さんの現状を聞くことが出来ました。
患者さん、教授共に杖をついて病院に来たようですが二人ともお元気で、患者さんのインプラントも40年以上経った今でも十分に機能しているそうです。
その状況を知って、改めてインプラントのすごさを感じるよい機会となりました。
2009/09/01 ごきそ歯科医院