噛む力(歯ぎしり)と知覚過敏
以前も書きましたが、かみ合わせの力が強いことから知覚過敏の症状を発症させ、困っている患者さんが多いのでもう一度この内容の記事を書いてみたいと思います。
「噛む力と知覚過敏に関係があるの??」と疑問に思われるかも知れませんが、実はとても関係があるのです。歯ぎしりをしている時の噛む力は最大で自分の体重と同じくらいの力になると言われています。
その力が歯に加わると歯の中心に力が集中して、歯の表面のエナメル質や象牙質を破壊します。竹の細い棒をしならせた時に力のかかる棒の中心の繊維がメキメキと剥がれるようなイメージです。
歯の表面が破壊されると、そこから刺激が神経に伝わりやすくなり、知覚過敏となるのです。また、噛み合わせの力は歯の周囲の歯周組織にもダメージを与えます。これによって歯ぐきが下がってしまい、知覚過敏の症状を発症させてしまううのです。
このように、噛む力と知覚過敏には大きな関係があるのです。
治療法は一般的にはマウスピースを使ってかみ合わせの力をコントロールします。大体の方がこれで落ち着いてきます。大きすぎるかみ合わせの力は私達が考えている以上にお口に悪影響を与えるのです。何かご不安なことがございましたら何でもご相談ください。
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