歯痛専門の地蔵

熊野古道にある熊野九十九王子社のひとつ、水呑王子。

その水呑王子の近くの道沿いにある小さな祠の中にあるのが、「歯痛地蔵」。

看板には「歯痛の地蔵さん」と書かれています。
実はこの辺りは歯医者がなかなか無くて、歯が痛くなると1日がかりの泊りがけで病院に行ったそうです。そんな事情もあって民間信仰の一つとして地元の人たちに親しまれてきたそうです。

では、その効果はあるのでしょうか??興味深いところです。

地元の語り部さんの話を引用します。

「昔の人は、とくにがまん強いでしょ。それで、辛抱して辛抱して、それでもたまらんときにお参りにくる。そんなときは、もう痛みが最高潮なわけですから、お参りにくるころにはもう、痛みは峠を越している。だから、『お参りしたら痛みがひいた』と思ったんでしょう」
お地蔵さんにお願いしようと決意したときが痛みのピークだから、自然、それより痛みもマシになる、つまり「効いた」ということになると。
「考えてみれば、ごく当たり前のことなんですよ」

 

理由はともあれ、歯科医として一度見てみたくなりました。。

ちなみに、その近くには腰痛に効く地蔵もいるとの事。。。

熊野古道

不思議な場所ですね。

前の投稿

金属アレルギーと歯科治療

金属アレルギーと歯科治療
講習会に参加してきました。
次の投稿

講習会に参加してきました。