親知らず抜歯の難易度がある理由
みなさん、年末で忙しくされているのではないでしょうか?
今回で年内最後の更新になります。今年も多くの方々に当院のホームページを見ていただきありがとうございました。来年も歯科にかかわらず、健康に関わる様々な情報を発信できたらと考えております。来年もよろしくお願いします。
親知らず抜歯の難しさ
さて、今回は親知らずの抜歯で、 上顎と下顎ではなぜ難易度が違うのか、理由の一つである骨質に関して書いてみたいと思います。
実は上顎と下顎は同じ骨でもかなり性質が違います。骨は表面が硬くて骨密度が高い皮質骨とスポンジ状で柔らかい海面骨の2種類の骨で構成されていますが、上顎は皮質骨が薄く、下顎は厚いのです。
柔らかく、薄い皮質骨で構成されている上顎から抜歯するのは比較的容易ですが、硬くて厚い皮質骨で構成されている下顎から抜歯するのは非常に困難です。
豆腐の様に柔らかい所から杭を抜くのと、硬い鉄の塊に埋まっている所から杭を抜くのとでは抜け方が違うのと同じです。
抜歯の難易度は骨質のほかにも、生え方、歯根の状況、性別など様々な要因で決まります。親知らずでお困りの方は一度ご相談ください。
この記事をご覧になった多くの方が下記の記事も合わせてご覧になっています