がん治療前に口腔ケア

先日、新聞にがん治療前にしっかりとした口腔ケア(歯周病治療)をし、抗がん剤や放射線による副作用によって口腔以内に生じる炎症(口腔粘膜炎:一般的な口内炎とは区別して呼んでいるようです)を防ぎ、治療中に少しでも食事がしやすくなるようにしているそうです。

実際抗がん剤や放射線治療を始めると7~10日くらいで、唇の裏側などが腫れてくることがあります。口腔ケアを受けた患者さんからも「治療の前に口の中をきれいにしてもらって、安心して治療が受けられる」と好評だったそうです。

近年、医科と歯科の連携が増えてきています

医科の先生方も今まではどちらかというと口腔ケアは後回しになっていたところがありましたが、実際にしっかりとした口腔ケア(歯周病治療)をすることによって、お口がすっきりし、口数が増えたり、少しずつだが食欲も増してくるそうです。口から物を食べるということは人の一番の基本的な行動です。そのお口のケアを怠ると人としての機能も低下してしまいます。

具体的なケアの方法

  1. 歯科衛生士による歯磨き指導  歯ブラシは毛が柔らかく、ヘッド(毛の付いている部分)が小さいものをお勧めしている
  2. 抗がん剤や放射線治療を行うと唾液腺の機能が低下し口が乾きやすくなるため、生理食塩水にて一日3回以上うがいをする
  3. その他に痛みが強くて食事ができない場合は痛み止めを服用したり、食事の形状を工夫したりと臨機応変で対応するそうです。

静岡がんセンターの歯科口腔外科部長の先生も「口から食べることは脳や各臓器に刺激を与え、味覚を感じることで意識の覚醒につながる。お口の手入れをすれば、元気がなかった患者さんも口数が増え、笑顔になり、生きる力を得ていく」と口腔ケアの意義を説明しています。

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