食生活と顎の成長

近年、子供の顎の大きさが小さくなってきていることは誰もが感じていることだと思われます。人類の顎の大きさが変化する一番の原因は「食生活の変化」と言われています。

二足歩行を開始

約500万年前の猿人は二足歩行を開始することにより、生活様式が大きく変化し、それに伴って食生活も大きく変化しました。当時の交合様式はいわゆる「交耗交合」と言われ、顎の成長も十分であったため、いわゆる不正交合が無かったと考えられているそうです。

かむ力の減少からあごの発育不全

しかし、時代が変わり、食の軟食化に伴う、かむ力の減少からあごの発育不全が発生するようになりました。実際、江戸時代の将軍貴族は食の軟食化(白米を食べるようになった)から頭蓋骨を調査してみると、まさに現代人の顎の形態ととても似ていることがわかったのです。

普段の食生活も大きく関与

将来的な日本人の顎の形態は、現在の食生活から考えれば、さらに顎の成長は不十分になり、様々なかみ合わせの問題が発生してくることが考えられます。顎の形態は遺伝的な要素も大きく関与しますが、普段の食生活も大きく関与します。将来的に、正しいかみ合わせ、歯並びを得るためには、柔らかいものばかりに偏りがちな食生活を、固い食べ物も食生活に含め、偏りの少ない食生活を心掛けること。

子供の時期から、かみ合わせのチェックをすることが重要になってきます。

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