さて、前回は乳幼児の歯ブラシによる事故の具体的な事例を紹介しました。今回の記事では、乳幼児の保護者の事故に関する意識調査(アンケート結果の紹介)と、防止のための取り組みについて報告致します。

歯ブラシによる子供の事故防止

設問1 乳幼児(0~3歳)の歯ブラシによる事故を経験したことがありますか?

ある(15%)  ない(75%)

4人に1人が事故の経験をしたことがあるようです。またその約7割が1歳児だそうです。

設問2 歯ブラシによる事故が多いことを知っていましたか?

約30%の方がこのような事故が発生していることを知りませんでした。一方で、事故を聞いたことがある方の半数が歯ブラシによる事故をとても危険なことと認識しており、子供が歯ブラシをする際は必ず隣で注意するようにしているとの結果でした。

これら結果から、歯ブラシによる事故を認識すると、日頃から乳幼児の歯ブラシに対して注意を払う行動に結びついているので、事故のへの対策として、まずは事故の危険性について親が認識を持つことが重要となります。

親が認識することが事故防止には一番大切

歯ブラシを自分で持つことはこどもが自立していく過程でとても重要なことだと考えています。子供は親のまねをして歯ブラシを口に入れることを覚えます。

そして、歯ブラシが楽しくて気持ちの良いものであるという体験が歯磨き習慣につながっていきます。歯ブラシはフォークなどと違って一見安全のように感じますが、時と場合によっては大事故につながってしまう事もあることをまずは親が認識することが事故防止には一番大切なようですね。

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