タグ : 食育
新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いしたします。
例年になく暖かい年末年始でしたがみなさんいかがお過ごしでしたでしょうか?
今年も、食育・口呼吸といった子供の顎顔面の成長と言ったテーマを中心に記事をアップしていきたいと考えています。楽しみにしていてください(*^_^*)
子供の食育・口腔ケアに関する記事です
子供の食育や口腔ケアに関しての記事を集めてみました。
私に子供が出来てから、特に食や顎顔面の成長といったことにとても興味を持つようになりました。
歯科医師の視点、親の視点から子供の成長を見ていき、気付いたことなどを記事にしていきます(*^_^*)
小児期の食育・口腔ケア② 幼児期前半の食育(離乳食の進め方)と口腔ケア
ちょっと期間が開いてしまいましたが、前回に引き続き、小児期の食育・口腔ケア②を我が子の写真付きでアップしたいと思います(^v^)
小児期の食育・口腔ケア②
前回は、乳児期の食育と口腔ケアについて書かせていただきましたので、今回は1~2歳の幼児期前半の食育(離乳食の進め方)と口腔ケアについて書かせていただきます。
(1)口腔内の変化
1~2歳の子供のお口の中はどのような変化が起こっていると思いますか(^v^)?
このころは、前歯が上下共に4本づつ生え始め(個人差はあります)、奥歯も生える準備を始めます。この時期は、近い将来、奥歯が生えた際にかみ合わせが出来、咀嚼をするための準備時期(自食準備期)なんです!
人間の成長ってうまくできていますね(*^。^*)
(2)手づかみ食べの重要性
一見、敬遠されがちな手づかみ食べですが、自立して食べていくためには重要な役割を持っているのです。手で取って、口に運び、食べるという行為によって、離乳食の硬さ、大きさ、温度を実感するのです。
「遊び食べ」「玩具なめ」で物を口唇や前歯で受け入れる練習をし、口に入れる量を調節する役割を獲得するのです。手づかみ食べにも重要な成長の意味があったんですね(*^_^*)!
(3)成長に合わせて食べ物の形態、硬さを変える
2歳近くになると、乳臼歯も生えてきて、少しずつ奥歯での咀嚼を覚えてきます。しかし、まだまだ十分な咀嚼機能が伴っていないので急に固いものを与えてしまうと、お口の中でうまく処理できずに「丸のみ」や「ためる」食べ方を覚えてしまうので、最初のうちは形があっても比較的すり潰しやすい食材を食べさせてあげましょう。
この時期、咀嚼を育てるためには、噛みごたえのある食べ物よりも、歯の生え方や噛む力に合った食べ物を用意することが重要です。
1~2歳で処理しにくい食べ物
(小児科と小児歯科の保険検討委員会より)
- 生野菜(きゅうり、レタスなど)
- 繊維のある肉、野菜など
- 弾力性の強い食品(かまぼこ、いか、タコなど)
- まとまりにくいもの(ブロッコリー、ひき肉など)
我が家では、まとまりにくい食べ物はとろみをつけて食べさせています(うちの奥さん談(^v^))。 - 皮が口に残るもの(豆、トマト など)
(4)乳児期前半の口腔ケア
幼児期とは異なり、乳臼歯も生えてくることから、歯ブラシの重要性は高まってきます。食後の歯ブラシ習慣をつけていきたいですね。お父さん、お母さんによる歯磨きが中心になりますが、子供にも歯ブラシを持たせてあげて磨く意欲を育てていきたいですね(^v^)
我が子(生後10か月 女の子)の上顎の写真です(*^。^*)
下顎の写真です(^v^)
今のところ、順番通り乳歯が萌出していますので、予定では次生えてくる歯は下のB(2番目の歯)のはずです(^v^)
次は、もう少し子供の歯が生えたところで、小児期の食育・口腔ケア③(幼児期後半編)をアップしたいと思います!楽しみにしていてください(*^_^*)
「コショク」をご存知ですか? 子供の食育
「コショク」とは最近問題となっている食事の取り方についての言葉なんです。
ここでは12の「コショク」を紹介しますね(*^_^*)
・孤食・・・一人での食事。孤独の孤ですね。
・個食・・・家族みんながそれぞれ好きなものを食べる。個人の個。
・固食・・・好きなものしか食べない。固執の固。
・濃食・・・濃い味ばかりを好む。濃い味の濃。
・小食・・・食べる量が少ない。食欲が無い。
・粉食・・・麺類やパンなどの粉物中心(糖質中心)の食事
・糊食・・・ゼリー状のチューブに入った飲み込むだけの食事
・呼食・・・宅配系の食事
・枯食・・・唾液の分泌量が少なく、ジュースなどを飲みながら食事をする
・子食・・・子供が好きなものばかりの子供中心の食事
・五食・・・1日3食以上に食べる機会が習慣化している
・戸食・・・戸外で気楽に食べられるものばかりを食べる
(幼児食アドバイザー養成講座の教科書より)
賛否両論あると思いますし、全てが正しいとは限りません。しかし、言えることは、食事はみんなで楽しく、栄養バランスの良い食事をしましょうという事だと思います。外食がダメ、宅配がダメ、出来合いのものがダメというわけではないと思います。バランスが重要です。
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幼児食アドバイザー
幼児食アドバイザーの資格を取得するための勉強を始めました(*^_^*)
自分に子供ができたことをきっかけに、子供の食について興味を持つようになりました。
また、矯正歯科を始めてから、子供の成長について興味を持つようになりました。子供が元気に病気せず成長するためにはどうしたらいいのか?
そして、歯科医師として、親として何かできることは無いのか?
いろいろ考えた結果
子供に正しい食を伝えることがとても重要なのではと考えるようになりました。
町のスーパーに行けば食材は有り余るほどあり、また、食べたいものは何でもいつでも食べれる時代です。とても豊かな時代である一方で、食の大切さ、安全性といった本来生きていくうえで一番大切な事を私たち日本人は忘れてしまっているのではと感じています。
幼児食アドバイザーという資格を取得することをきっかけに、食育に力を入れ、食についての知識を身につけて行きたいと思います。そして、子供たちが安全な食物を食べれるよう、このブログを見て下さっている子育て世代の方々に情報発信できたらと考えています。
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小児期の口腔ケア・食育 丸のみについて
今までのブログで2回にわたって食育と口腔ケアについて書いてきました。今回はその番外編として「丸のみ」について考えてみたいと思います。
丸のみについて
幼児期に見られる食の問題として「丸のみ」があります。この丸のみが起こる原因と口腔機能の発達にはとても大きな関係があるのです。離乳食はもともと歯で噛まなくても食べられるものです。しかし、少しずつ慣れてくるとさまざまな形態、味、硬さの食べ物をあげるようになってきます。この時に、お口の発達に合わせた離乳食の進め方が「丸のみ」を防ぐとても重要な要素になります。
幼児期の食べる機能
幼児期の食べる機能は以下のようなステップを経て獲得します
ステップ1
ペースト状のものを唇から取り込み、舌で喉に送り込み、口を閉じる
ステップ2
ステップ1を覚えると、今度は舌を動かしながら、舌を上顎に押し付け、食べ物をすりつぶし喉へ送る。このとき、唇と舌が連携して動くようになります。
ステップ3
ステップ1,2で獲得した動きでも飲み込めないと判断される形状、硬さの食べ物は舌でお口の両サイドに運び、上下の歯茎ですりつぶします。この時、ある程度乳臼歯の萌出準備が始まり、膨らみができ、幅も広がっていることが大切です。
このようなステップを順序良く、しかも急がせすぎず経ていくことが丸のみを予防する重要な要素となります。2004年に和光堂が行った調査では、生後16カ月を過ぎた子供を持つ家庭の半数以上が、大人と同じような食事を与えていたと報告しています。うまく食事を食べる機能が身についていないのに、食べにくい食事を与えてしまえば、食べ物をお口に貯めたり、吐き出してしまうのは当然の事ですよね((+_+))
丸のみが多い子供の傾向
ここで、丸のみが多い子供の傾向について書いてみますので参考にしてみてください。
- 生活のリズムが親のペースになってしまっている
- 離乳のステップが適切ではない
- 離乳の完了が早い
- 食事の形態に工夫がなく、家族で一緒に食べることがない
- 集中力や落ち着きが少ない
- 肥満傾向
丸のみを予防するには、その子の成長に合った食べ物を、あせらずゆっくり与えてあげることが重要なんですね(^v^)最近ではネットで様々な離乳食のレシピが載っていますので、いろいろと参考にしたいですね!
食育と口腔ケア番外編① 丸のみについてのページをご覧になったお母様方は、下記のページも合わせてご覧になっていらっしゃいます。合わせてご覧ください。
小児期の食育・口腔ケア① (離乳食の食育とい口腔ケア)はこちら
新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
ごきそ歯科のHPでは昨年同様、様々な情報を発信してゆく考えです。特に強化する内容として
- 子供の食育に関する情報
- 矯正治療に関する情報
- 歯周病治療に関する情報です
その他、歯科以外の様々な情報も合わせて発信いたします。ぜひ参考になさってください。