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ママへの投薬についての勉強会に参加しました
25日(木)、診療終了後に愛知県保険医協会主催の学術セミナーに参加してきました。
内容は「妊婦さん、おっぱい中のママへの投薬について」です。講師は同じ御器所でごきそレディースクリニックを開業されている小川麻子先生でした。
私の医院でも経験したことがありますが、妊娠中、授乳中はお薬は飲んではいけないという認識から、多くのママが痛みや苦痛を我慢されていることがあるのです。
100%安全な薬はありませんが、日本産婦人科学会がガイドラインで出しているように、比較的安全な薬もたくさんあります。我慢するのではなく、正しい知識で必要であれば最小限の薬を使って、早く正常な体に戻すことが、何よりも母体にとって大切であると考えています。
お薬を飲んでいいのか悩まれているお母さん。ぜひ悩む前に私たち専門家に相談して下さい(*^_^*)
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妊婦さんの口腔ケア・治療
妊娠中のお口の中は、妊娠前と違ってカリエス(虫歯)や歯周病などの病気になりやすい環境に変化します。
ごきそ歯科医院では妊婦さんの歯を病気から守るポイントをご指導させていただいています。
生まれてくる赤ちゃんの健康の歯のためにも、しっかりとした口腔ケアを私たちと一緒に始めましょう。
妊婦さんの治療 Q&A
妊婦さんの治療に関するQ&A
1.質問 妊娠中でも虫歯の治療はできるのでしょうか?
安定期であれば特に問題無く治療できます。そのほかの時期でも体調を見計らって治療することもできますが、緊急の場合でなければ、応急処置に留めておいて、安定期に入ってから、もしくは出産後に治療をすることをお勧めしています。
2.質問 妊娠中に歯ぐきが腫れたのですが、お薬は使えるのでしょうか?
妊娠中でも使うことのできるお薬はあります。ただ、100%母体に安全な薬はありません。
3.質問 授乳中ですがお薬を飲んだり、麻酔を使う治療を受けることはできるのでしょうか?
授乳中の飲み薬や麻酔は特に問題は無いとされています。ただ、100%安全とはもちろん言いきれないので、お薬を飲む前、麻酔の注射をする前に授乳を済ませておくことをお勧めしております。
4.質問 妊娠中に歯科のレントゲン撮影をすることは胎児に影響は無いのでしょうか?
歯科で使うレントゲンはとても線量が少ない上に、局所にしか照射しないので特に問題はありません。ただし、可能な限りレントゲン撮影はしません。また、どうしても必要な場合でも十分な防護をしますのでご安心ください。
5.質問 妊娠中に麻酔をすることは出来るのでしょうか?
歯科治療で使う麻酔は局所麻酔な上に、量も少ないので特に問題はありません。
6.質問 妊娠中ですが親知らずの抜歯はできるのでしょうか?
安定期であれば抜歯はできます。妊婦さんに100%安全なお薬というのは無いのですが、できるだけ安心して使えるものを処方いたします。
もちろん、大きな病院をご紹介することもできます。当院は名古屋大学歯科口腔外科をご紹介しております。
妊娠時期の禁煙のススメ
妊娠期は健康な赤ちゃんを産みたいという気持ちから、健康に対するモチベーションがとても上がる時期です。この時期に喫煙をはじめとする生活習慣を変えてみるようにしてみませんか??
一般的に禁煙はなかなか難しく、途中であきらめてしまうことも多いようですが、妊娠時期はつわりの影響もあって煙草を受け付けなくなり、スムーズに禁煙できていることが多いようです。
実際に約7割以上の妊婦が妊娠を機に禁煙をしていることが報告されているようです。もちろん、妊婦さんだけでなく旦那さんをはじめとする周囲の方々もこの機を利用して禁煙されることをお勧めします。
ただここで重要なことは、喫煙の害についてはよく理解しているが、ニコチンの強い依存性によってなかなか禁煙できない場合もあるので、無理やり喫煙を周囲が強制したり、押し付けないことが重要だと思います。
ただでさえ、情緒不安定な妊娠期に、妊婦さんは禁煙できない罪悪感を抱き、更に気分がめいってしまう場合もあると思います。なので、やはり周囲の温かいサポートが必要になってきます。
歯科医だけでなく、産婦人科医、助産師、時には心理カウンセラーなどの協力が得られるとベストですね(^v^)
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