タグ : ハの字
子供の過剰歯と歯並び
過剰歯という言葉、聞いたことありますでしょうか?
一般的に人の歯の数は親知らずを入れると32本ですが、それとは別に歯が存在することがあります。歯が多いこと自体に問題はないのですが、時に歯並びに影響を与えることがあります。
例えば、上の前歯の間に過剰歯がある場合、いつまでたっても真ん中の隙間が閉じません。過剰歯がある以上、いくら矯正をしても閉じないので、このような場合は抜歯します。子供の前歯(永久歯)の隙間が閉じない場合は、過剰歯の可能性も考えられますので、一度レントゲン写真を撮影し、確認することをお勧めします。
過剰歯による歯並びに関しての記事をご覧になった方は、子供の前歯が「ハの字」に生える理由についての記事もご覧になっています。合わせてご覧ください。
「ハ」の字状態の子供の歯並び 前歯の歯並び③ 上唇小帯
前回は「ハ」の字状態で生えた前歯が、時には自然に治らない理由の一つが過剰歯であると言う話をしました。
今回は二つ目の理由をお話したいと思います。
理由2 上唇小帯
前歯の真ん中あたりから、唇につながる筋状の組織の事です。これは、誰にでもあるものなのですが、付着位置には個人差があります。前歯の隙間が自然に閉鎖しない場合は、この上唇小帯が歯と歯の間まで入り込んでいる場合があります。
この場合は上唇小帯を少し切ってあげる必要があります。一般の歯科医院の外来でも十分に対応可能です。
このように、歯と歯の間に何か閉鎖を妨げる要因がある場合に、自然に「ハ」の字状態が治らない場合があります。
子供の歯並びで分からない事、心配な事がありましたら何でもご相談ください。
計三回に渡って、「ハ」の字状態の子供の歯並び 前歯の歯並びについての記事をアップいたしました。
過去の2回の記事はこちらからどうぞ。
「ハ」の字状態の子供の歯並び 前歯の歯並び① なぜハの字になるのでしょうか?
「ハ」の字状態の子供の歯並び 前歯の歯並び② 過剰歯がどのように歯並びに影響するのでしょうか?
「ハ」の字状態の子供の歯並び 前歯の歯並び② 過剰歯
前回は「ハ」の字状態で萌出する前歯は生理的なもので、歯と歯の間の隙間は一般的には自然に閉鎖するという話をしました。
しかし、中には自然に閉鎖しない場合もあるので、その理由についてお話ししようと思います。
理由1 過剰歯
過剰歯とは、通常の本数より余分にある歯のことを言います。特に珍しいわけではありません。「ハ」の字状態の真ん中に過剰歯があると、それが邪魔をして空隙が閉鎖しない事があります。この場合は抜歯をおススメしています。
もう一つの理由については「ハ」の字状態の子供の歯並び 前歯の歯並び③上唇小帯でお話ししますね。
この記事を読まれた多くの方が下記の記事も合わせて読まれています